【サ道】太良嶽温泉 蟹御殿~月の引力が見える町でととのう

有明海を望む サ道
有明海を望む

「月の引力が見える町」
佐賀県は藤津郡太良町のキャッチコピーだ。
なんか、素敵なキャッチコピー。
自然の壮大さ、夜空に浮かぶ月の魅力
人間ってなんて小さな存在なんだ…なんて、想像する言葉だ。

なぜ、こんなキャッチコピーを使っているのかというと…

海の満ち引きは月の引力が大きく関係しています。
太良町は有明海に面した町で、多良岳を中心になだらかな傾斜のある地形です。だから、太良町のほぼどこからでも有明海が望めます。
太良町は昔からこの有明海に関係深く育ってきた町で、そこに暮らす人々は、大きな干満差を見せてくれるこの有明海の不思議な現象を日常の出来事として捉えてきました。太良の人には当たり前でもよその人には驚くべき現象です。月の引力は目に見えるものではありませんが、有明海の干満の差を通して間接的に月の引力を感じることができるところ…それが「月の引力が見える町」というキャッチコピーの意味するところです。

引用:太良町HP

そんな素敵な町、太良町に「太良嶽温泉 蟹御殿」がある。
「蟹御殿」とあるが、ここは宿泊施設、旅館だ。
自然豊かな有明海で水揚げされる「竹崎蟹」を中心とした食事を出してくれる。
この名前からは、なかなかサウナは想像できない。
しかし、ここには素晴らしいサウナがある。

私の本職が忙しくな8~9月の前の週。
最後の平日休みを利用して日帰り入浴の予約をした。
ここの予約はネットでの予約となる。

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有明海を肌で感じながら種類豊富な露天風呂を満喫 この有明海の湯では露天風呂を始め大浴場、寝座りの湯、ミストサウナをご用意。さらに、隣には貸し切り露天風呂が6棟、貸切半露天が2棟あります。種類豊富な有明海の湯、ぜひ、すべて...

予約ができる時間は以下の通り(R5.7現在)
・08:00〜10:30
・12:00〜14:30
・14:30〜17:00
・17:00〜19:30
・19:30〜22:00

12:00~の時間帯だけが10名の定員となっている。これは宿泊者が利用できる時間帯(6:00~10:30、15:00~23:00)の時間帯に被らないからと予測する。
ちなみに10:30~12:00は清掃の時間になっているので予約使用ができない。

また、男湯、女湯は入れ替えが行われるが、午前だけ入れ替わる。
午後から(12:00~)は通常通りの1階が女湯、2階が男湯になる。

私が予約した時間帯は12:00~の2時間半の枠。
なぜこの時間帯にしたのかというと、まずは宿泊者がいないこと。
そして、他の予約者がいなく貸切状態が期待できることだ。
この予約システムは、残りの受付できる予約数が表示されるので、予約された人数がわかる。

上記スクショのように8月5日土曜日の14:30~の枠は残り1名とわかる。
この枠数をみて予約すれば、直前であればあるほど貸切状態で利用が期待できる。
逆に言えば、どうしてもこの日、この時間帯のみ利用したい場合は、早めに予約を押さえる必要がある。

今回は初めての訪問なので自宅を少し早めに出た。
途中、道の駅に寄ったり、海中鳥居という観光スポットにも寄った。

海上鳥居

予約20分前に到着。

ロビーに出向くと愛想がいい女性のスタッフの方がお一人。

スタッフさん
スタッフさん

日帰りご予約の”toapapa”さまでしょうか?

toapapa
toapapa

あっ、そうです~。よろしくお願いします。

スタッフさん
スタッフさん

お支払いは完了しています。お時間まで少々ありますので、ロビーにておくつろぎください。

toapapa嫁
toapapa嫁

もしかして、私たち2人だけですか?

スタッフさん
スタッフさん

左様でございます。

狙い通り貸切状態で使用できるようだ。
これは嬉しい。

少々、ロビーで時間を潰すことになった。
広いロビーとは言えないが、とてもおしゃれな作りで良き雰囲気。
洒落た和紙の柱、数々のインテリア。
女性には嬉しい、きれいな化粧室、などなど。

あちこち見て回っていたら、あっという間に時間になった。
女性スタッフに案内され旅館本館からちょっと離れた浴場建物に向かう。

階段を上がり2階の男湯へ。
こちらも洗練されたデザイン。落ち着いた色を基調にとても洒落た雰囲気だ。
小ぢんまりして入るが、それぞれいいものを揃えている。

服を脱ぎ、いざ浴場へ。

「おぉ~、すごい…」

まず目に入るのはガラス張りの向こうに見える雄大な有明海。
そして遠くに霞む島原の普賢岳。
もう、これだけでもテンションが上がる。

洗い場は3箇所。立ちシャワーが1箇所。
体を清めて、まずは内風呂へ。
5分ほど外の風景を楽しみながら下茹で。

さて、サウナ室へ。
「GRAVITY SAUNA」と書かれた木製のドアを開けると、そこはまさに一つの芸術作品。
樹齢350~400年のスプルースを使い、職人の手で削り出したサウナ室だ。
木が放つ暖かさが、色や、形、そして肌触りから感じ取れる。
「これは、ひとつの絵だなぁ…」と独り言を吐いてしまう。

「スプルース」とは、主にマツ科スプルース属(Picea)に分類される針葉樹の一種を指します。
スプルースは、北半球に広く分布しており、特に北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの寒帯や亜寒帯地域に見られます。一般的な特徴としては、直立した円錐形の樹形を持ち、針状の葉をしています。また、スプルースの葉は一本一本に個別についている点で、モミ(またはヒノキ)のような束になっている松の葉とは区別されます。
スプルースは木材として重要で、建築用材や家具、紙の原料として利用されるほか、クリスマスツリーとしても広く使われています。また、スプルースの樹皮や葉にはビタミンCが豊富に含まれるため、伝統的な民間薬として利用されることもあります。

引用:ChatGPTより

「月の引力」が垣間見れるように一面がガラス張り。
静かな遠浅の波を見ながら蒸される。

真ん中にはMETOSのikiストーブが「ドン!」と鎮座する。
室温を見ると98℃。
最初は1段目に座る。
約90~120秒に一度の自動ロウリュウのおかげなのか、湿度が適度にあり、そんなに苦しくない。
ちょっと物足りなさを感じ2段目へ。
2段目も心地よい暑さだ。結構、長く入ってられそう。

ガラス越しに見える有明海。
だんだんと潮が満ちてきたようだ。
さっきまで見えていた瀬が海水に浸かっている。

サウナマット(タオル地)がここは準備されているが、座面が一枚板なのでしっかりと熱くなっている。1枚のサウナマットでは数分もすればおしりがアチアチになる。
ここは2枚敷きが正解か?

約10分蒸されサウナ室を出る。
さて、水風呂だ。

水風呂は外にある。
細長く階段式に深くなる。
温度は約16℃。
汗を流し、いざ!

青空に反射する水面がキラキラと光り「おいで、おいで」と手招きする。
それに誘われるように、階段状の水風呂へ。

「おぉ~、しっかりと冷たい!」

深さ約150cm、しっかりと方まで浸かる事ができる。
これだけでも嬉しい。
床面と同じ目線になり、有明海を見ながら、体を冷ます。
「むちゃくちゃ、気持ちいい…」

さて、次は外気浴。
体をよく拭き、日よけのパラソルの下にあるインフィニティチェアに。

梅雨明け間近の晴れ間。
青い空色に、白い積乱雲が見える。
有明海の海を渡る潮風が体を撫でる。
蝉の鳴き声。
波の音。
自然と一緒になる時間。

ととのわない、訳がない。

その後、時間いっぱいまで4セットこなす。
下の階にいる嫁さんも4セットこなしたようだ。

最後は1階にあるリカバリールームで、無料のプリンやデドックスウォーター、アイスキャンディーなどを頂きゆっくりと余韻を楽しむ。

所感

まさに、天国。
蟹御殿、荒川社長は、どうやら「らかんの湯」にインスパイヤされたらしい。
(以下の動画参照)

「らかん」に影響され、よいサウナを追求したのが、この蟹御殿。
リカバリールームなどを見ると、それがよく分かる。
ただ「らかん」を真似するのではなく、「らかん」には出せない特別な魅力をよく引き出している。
サウナに入る人は、直接それを意識することなく、自然とその感動を覚える。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚で。
そんな、素敵なサウナだ。

ぜひ、まだ経験をしていないサウナー。
行ってみてくれ。
絶対に感動する。

プロフィール
toapapa

長崎県佐世保市に在中のおじさんサラリーマン。子どもたちも成人し子育ても一段落。生活に余裕が出てきた。そんな中、好きだった温泉から岩盤浴、そしてサウナと趣向が進化し、今現在はサウナ中心の生活となった。幸いにも嫁も同時期にサウナに目覚め、もっぱら夫婦でサウナ施設巡り、サ旅などを楽しんでいる今日このごろ。このブログはそんなサウナ関係の記録や、私自身の好きなこと(PC、ゲームなど)を記事化したいと思う。

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