西の聖地「湯らっくす」での楽しい時間を過ごし、向かった先は長崎県島原市。
熊本からフェリーで有明海を渡り、島原に到着。
小一時間の船旅だった。
目指すは「ホテル南風楼」
職場のサウナ友から「南風楼、すごいよ」と薦められていた。
島原のフェリー乗り場から車で5分もかからず10時頃に到着。
発券機を使って入湯券を買おうとすると「11~12時の間は清掃」とのことなので、2時間時間を潰すことになった。
向かった先は日本一海に近い駅「大三東駅(おおみさきえき)」
海に近く絶景の駅ということでよくテレビなどで紹介される。
キリンレモンやマクドナルドなどのCMでも使われている。
行ってみると、本当に有明の直ぐ側でとても映える駅だ。
有明海が東側にあるので、晴れの日の日の出時刻に訪れるといい写真が撮れそうだ。
時間が余ったので「島原駅」にも寄ってみた。
さて、時間を調整して「南風楼」へ。
趣のある建物のロビーに入るとイメージが一変する。
「ここは図書館か?」と思えるぐらい、壁面にたくさんの本が並んでいる。
「なんて、いい趣味のロビーなんだ」
佐賀武雄のらかんの湯がある「御船山楽園ホテル」のロビーの時と同じくらいの驚きだった。
椅子もたくさん準備されている。
小さな子どもたちが遊べるスペースもある。
ワーキングスペースも準備されている。
どれもこれも「すごいな…」と素直に驚くレベルだ。
ロビーを抜けるとガーデンスペースが有り芝生の向こうに有明海が望める。
キャンプ、ブランコ、パットゴルフ、芝スキー、プールなど様々な遊び処が準備されている。小さなお子さんがいる若い家庭に喜ばれそうな施設だ。
日帰り温泉のプランを紹介しよう。
4月から11月の期間は、午前5時から午後11時まで。12月から3月の期間は午前6時から午後11時までの受付。
毎週、月・水・金曜日の午前11時から12時は男湯で清掃時間となっており、女湯では火・木・土曜日の同時間帯となっている。
平日は全受付時間、1,000円で入浴可能。土日祝日については午後2時までは1,000円、それ以降は1,800円となる。
さて、発券機で入浴料を支払い浴場へ向かう。
ロビーから少し離れたところに浴場はある。
そこまでの廊下には有識者の格言などが書かれているのも楽しい。
男湯は2階、女湯は3階となっている。
エレベーター若しくは階段でいける。
脱衣所には、籠と大小さまざまなサイズが有る鍵付きロッカー。
アメニティも揃っている。
浴場に入ると、まず目につくのはガラス張りの向こうに有明海。
このロケーションを生かした作りだ。
内風呂、露天風呂といろいろなお風呂があるのも魅力的。
露天に浸かると目線が低くなり、有明海が視線の先にくる。まるで海の中にいるかのような錯覚を感じる。まさにインフィニティ。
いわゆる不感温度(体温に近い温度、34~37℃を指す)の湯船も有り、ゆったり長湯をしながら有明海を見れるのは格別の一時となる。
※浴場内の写真は、お客さんがいない時に撮影
身を清め、湯通しした後、さて、サウナだ。
男湯には4つサウナがある。「総ひのきサウナ」「うみのサウナ」「スチームサウナ」「瞑想サウナ」
ちなみに女湯には「総ひのきサウナ」「そらのサウナ」「スチームサウナ」の3つがある。
まずは「うみのサウナ」へ。
入れる人数は6人程度が限界か。
2段でコンパクトにまとまったレイアウト。
天井低く、熱さがしっかりと伝わる。温度は95℃前後。
なんといっても、壁のガラス窓が大きく有明海がしっかりと望めるのが特徴。
もちろんテレビ、BGMなどはなく、美しい風景を見ながら、ゆったりと蒸される。
ここはセルフロウリュウもできる。
入ると年齢がちょっと上ぐらいの先客のおじさんが一人。
しばらくすると、大学生くらいの若者3人グループが入ってくる。
サウナハットを被っている。
「流行にのっている、若手サウナーだな・・・」と心に思いながら蒸される。
ここはセルフロウリュウができるのだが、5分立っても誰もロウリュウしない。多分、お互い遠慮しているのかも。
「そろそろ、蒸気ほしいな・・・」
「俺が、やろうかなぁ~」と思っていると、先客おじさんが「いいですか?」と。
待ってましたの勢いで、若きサウナー3人が一斉に
「お願いします!!」( ・ิω・ิ)/
「やっぱり、この若い衆、3人もロウリュウ、欲しかったんだ~(笑)」と心で微笑ましいなぁ~と思いながら、ロウリュウの蒸気を浴びる。
天井が低いので、ロウリュウすると、すぐに熱気でサウナ室が満たされる。
「おぉ~気持ちいい…」
ガンガンと発汗する。玉汗がにじみ出てきて、体を伝わる。
デトックスをしているのかどうかは、諸説あるが気分的にはされているよう。
先客おじさんが出てから、2分後、自分もサウナ室を出る。
さぁ、水風呂だ。
ここの水風呂は4種類もある。
9℃前後のグルシン(いわゆる一桁温度の水風呂)、屋外のテラスにある14℃前後のバイブラ有りがふたつ、そしてチラー有りの水風呂。
すべての水風呂は全国名水百選の島原湧水かけ流し。
何という贅沢。
選択したのは屋外テラスにあるバイブラ有りの水風呂。
壺になっていて、一人贅沢に有明海を見ながら入ることができる。
バイブラのせいで14℃でも、かなり冷たく感じる。
普賢岳から湧き出る名水は、なめらかで肌触りが良い。
よし。外気浴。
サウナ、水風呂も良いが、ここは外気浴もかなりのレベル。
多数置かれた「ととのい椅子」に「インフィニティチェア」
どんなに混んでいても、余裕で休憩できる。
有明海から流れ込む、穏やかな風に体を委ねる。
「あぁ~、なんて気持ちいいんだろ…」
これで、ととのわない訳がない。
「ととのったぁ~!」
他のサウナ室もご紹介。
☆総ひのきサウナ
10人くらいは入ると思う。
ヒノキが香るサウナ室で、30分毎に自動ロウリュウあり。
同時に天井に2箇所あるブロアーから風が1分間程吹き荒れる。
熱い、熱い!
また、セルフロウリュウもできるように、桶有り。
テレビも設置されているので、暇を持て余すこともない。
☆瞑想サウナ
読んで字の如く、瞑想できるサウナ。
二人までしか入れない。
超狭い。
余計な明かりもなく、もちろんテレビもない。
ただただ、蒸される。
もちろん、セルフロウリュウあり。
狭いので、ロウリュウすると熱々になる。
☆スチームサウナ
低温(60℃程)のスチームサウナ(よもぎ蒸し)。
塩も置いてあるので、お肌すべすべになる。
塩を洗い流すための蛇口も用意されている。
テレビがあるので、低温でゆっくりスチームで蒸されてたい方には最適。
★所感
正直、これまで「らかんの湯」や「湯らっくす」が一番と思っていたが「南風楼」もそれに匹敵するほどの良さがある。
豊富なサウナ室、さまざまな水風呂、最高の外気浴とロケーション。また、平日1,000円で入れるコストパフォーマンス。
いや、「らかん」より上か・・・。
まぁ、らかんはらかんの良さがあるから、一概に比べることはできないと思うが、素晴らしい施設なのは間違いない。
近くには、島原の街、雲仙、普賢岳、小浜など、いろいろな名所、観光地、美味しい食事もある。
おすすめのサ飯は「姫松屋」さんの、「具雑煮」
これ、絶品。
ぜひ、行ったことのない方は体験してほしい。
注:浴場の写真は他のお客さんがいないときに行いました。
追記:2023/07/18
先日、久しぶりに南風楼へ行ったところ、ギミック増えていた。
「海のサウナ」には「熱波ボタン」が追加され、押すと20秒間、天井に新たに設置されたブロアーの吹き出し口から風が送り込まれる。
狭いのでロウリュウ後には、かなり熱くなる。
また「海のサウナ」の横にある壺水風呂の2つには、湯らっくすを思い出させる滝ボタンが設置され、頭上から脳天を冷水が打ち付ける。
湯らっくすほどの水量ではないが、これはこれで気持ちいい。
進化する「南風楼」、今後も期待だな。
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