長崎県外の往年サウナーに「長崎のサウナといったら~?」と聞くと多分「サウナサン」と答えが返ってくるだろう。
私のホームサウナである「サウナサン」
ドラマ「サ道」でもセリフの中に出てくる有名サウナだ。
そんな「サウナサン」がある長崎県佐世保市には、もう一つ注目すべきサウナ施設がある。
その名も「RE SORT」、通称「西の果てサウナ」
この施設は宿泊施設になっている。
宿泊者限定でのサウナだ。
なので、佐世保在中の私は、わざわざ佐世保の宿泊施設に泊まるなんて事はない。
だから、利用できない。
でも、使ってみたい・・・w
この「RE SORT」は部屋が3部屋のみ。
「Blue」「Green」「Gray」
それぞれ色に合わせた基調の部屋だそうだ。
個性ある3つの部屋それぞれに部屋サウナが設置されている。
「Blue」と「Gray」はドライサウナ(ロウリュウ可)で、「Green」はミストサウナだそうだ。
建物自体は古い街ビルをリノベーションしていて、ビルの屋上には宿泊者だけが利用できるサウナがある。
そう、泊まるとサウナ三昧という天国みたいなホテルだ。
「ええなぁ~」と当サイトを見ていると「期間限定・基本料金50%OFF!月ー木 お得に宿泊プラン」なるものを発見!
なんと、半額で泊まれて、サウナし放題。
…ということで、平日の休みに有休くっつけて予約をとる。
予約後しばらくすると宿泊者情報入力のお願いのメールが届く。
この内容がまた、ユーモアがあっておもしろい。
以下に引用する。
なかなか個性的な経営者さんのようだ。
全国の地方都市で古くからある建物のリノベーション利用がはやっているようで、そのひとつなのかもしれない。こういう施設は応援したくなる。
宿泊日の昨日までは九州北部では豪雨で各地で災害が発生しているようだ。
ここ佐世保も例外ではなく、強い雨が降っていた。
しかし、自称晴れ男の私。見事に雨は上がった。
やっぱ、すごいな俺(笑)
観光として訪れている人は、佐世保駅からそう遠くないので徒歩でも余裕の距離だ。(歩いて10分弱)
車で訪問する人は、近くの駐車場(コインパーキング)など利用するしかない。
私のおすすめ駐車場は「アップルパーク島地町」。1時間100円からで、12時間超えたら600円。屋根は無いが、ここは私がサウナサン利用する時によく使う。
ここから歩いて3分ほどで「RE SORT」はある。
チェックイン時間の16時に「Blue」の部屋のある4階へ、てくてく登る。エレベーターはない。
事前にメールで送られてくる部屋鍵キーの4桁をドアのロックキーに入力して入る仕組みだ。スタッフは在中していないホテルになる。
テレビは無いがモバイルプロジェクター「Nebula Capsule II」が置いてある。ちょっと映し出す場所に苦労する。
さて、とりあえず部屋サウナから・・・。
2人使用が限度の大きさのサウナ。狭いがしっかりとした作りの印象。
座面下がライトアップされていい感じになる。
ストーブはティーロ。電源を入れて15~20分ぐらいするといい温度になる。
同時に水風呂の準備。浴槽に水を溜める。
どうやらチラーが効いているようでキンキンに冷たい。
これは期待できる。
サウナ室に入るとストーブは小ぶりながらも、すぐ側にあるので結構熱い。
右膝が熱い熱い。タオルで隠す。
家から持参した白樺のオイルを混ぜたアロマ水でロウリュウ。
「おぉ~~くるね~~いい香り」
狭いのですぐに蒸気がまわる。上から来るというより、背面背中から回ってくる印象。
備え付けの温度計は100℃を指す。体感的には80℃台のような感じ。
持ってきた自前の温度湿度計を入れてみると、85℃だ。
場所によって、かなりの温度差が発生している。
5分もすると、汗が吹き出してきた。
ストーブを故障させないように気をつけながら、ロウリュウで熱くする。
110℃を超える。
12分経過。
もうそろそろ出よう。
火傷に気をつけながら出て、右手に進むと水風呂の浴槽だ。
浴槽の前にあるシャワーで汗を流し、いざ水風呂へ。
「うぅ~~、キンキンに冷えてやがる~」(カイジ風に…)
頭がホワンホワンしてきた。
水風呂を出て、さあ休憩。
部屋には、Colemanじゃないインフィニティチェアー、リクライニングチェアがある。
クーラーガンガンに効かせて、サーキュレーターで風を起こした部屋での休憩は心地よい。
全身の血液が体の中心部で回っている。
脳にも大量の酸素が送られている。
「あぁ~いい気持ち…」
「ととのったぁ~~」
この後、2セットし入室早々、3セットこなす。
さて、お次はメインイベントの屋上サウナ。
階段で屋上(ルーフトップエリア)へ。ここも専用の鍵キーを入力して入る仕組み。階段がきついので、上り下りには要注意。
この場所を使えるのは宿泊者限定。
たまにスタッフも来ているようだ。
屋上は結構広い。
Colemanのインフィニティチェアは4脚あり、ベンチもあるので十分だ。
サウナ室は7~8人は入る広さ。
座面は対面式で、ティーロの電気ストーブ。
スイッチを入れて準備する。
30分ぐらい経つと、入れる温度に。(このあたりは季節により変動すると思う)
水風呂用のプラスチック製の樽も大きい。
ドラム缶の水風呂もあるが、近くが海のせいか中が錆びついている。
ちょっと使う気にならないので、大きな樽の方で。
ホースから水を出すと「グォ~ン」と室外機が動き出す。
数値を見ていると、どんどん下がっていく。
「7.8℃~?、おぉ~グルシンやん」と心がおどる。
水風呂の側にはシャワーも完備されている。
ちなみに大きな樽に水を貯めるには最低でも1時間半~2時間はかかる。
(公式のFAQでは60分と書いてあるが…)
なので、早め早めに水風呂だけは準備したほうが良い。
水風呂を準備できる間、部屋で休憩。
事前に近くのエレナ(佐世保五番街)で夕ご飯の買い出しをしていた。
キッチンには前記したようにレンジ、ポット、電気コンロもあり、コップやお皿も準備されている。
施設に食事処がないので、配慮されているのだろう。
まぁ、周りには飲食店があるので出て行ってもいい。
水風呂の準備ができた頃を見計らい屋上へ。
時刻は18時30分。
まだ水風呂は3/4程度だが、いけるだろう。
サウナ室に入ると温度は85℃。
白樺のアロマ水でロウリュウ。
いい感じの湿度になる。
いい汗が出てきた。
女性の方が一人「Green」の部屋におられるようだが、屋上には来ないのか?完全に貸切状態。サウナ室で寝そべることができそう。
サウナ室には横長のガラス窓がある。
佐世保は軍港で栄えた街。
アメリカ海軍佐世保基地、海上自衛隊、それに造船所。
独特の雰囲気のある港町だ。
そんな風景を小窓で見ながらのサウナも乙なもの。
しっかり湿度が溜まり、汗がガンガン出てきた。
「ふぅ~~、気持ちいい~」
サウナ室の温度は「85℃」を指していたが、ロウリュウすると「80℃」まで下がる。
15分ほどしっかりと蒸される。
「よし!でる!」
小走りに素足でシャワーへ。
チラーの効いたシャワーもよい。
水風呂へドボン!
「あぁ~、これもキンキンに冷えてやがる~!」
しっかりと肩まで浸かる。
指先と、足先を水面から出し、深く深呼吸。
羽衣が体をまとい、気持ちがいい。
吸う息が冷たくなり気道がスゥ~としてきたら出処だ。
体を拭き、ポンチョを着てととのい椅子へ。
佐世保の街の雑踏が聞こえる。
船の汽笛。
体にあたる潮風。
匂いも独特。
流れる雲が、夕日がかった赤色に染まる。
少しだけ暗くなった空に星がちらほら・・・。
「地元にも、こんなおしゃれなサウナがあるんだなぁ~」
「もっと、佐世保にもいいサウナできればなぁ~」と思いながら・・・
「ととのったぁ~!」
この後、3セットこなし、時間はすっかり22時近くに。
就寝前に、部屋サウナで1セットこなし、寝床につく。
翌朝は6時に起床。
起きてすぐに屋上の水風呂準備とストーブ電源オン。
昨晩とは違い、今日は雲行きが怪しい。
流石の晴れ男の私でも、2日連続では難しいようだw
8時をすぎると、すぐ側のアメリカ海軍佐世保基地から、アメリカ国歌それに日本国歌が流れてくる。
このような効果音があるのも佐世保サウナらしい。
まばらに降る雨にととのいながら、朝サウナ3セット終了。
そして、これにて西の果てサウナも終了~。
チェックアウトの11時までギリギリ満喫できた。
チェックアウト時にちょうどお隣の「Green」から、大きなスーツケースを抱えたお客さん出てきた。
「屋上に来られなかったですね~」と挨拶がてら聞くと、どうやらリモートワークが立て込んでいたらしい。
そういえば「Green」の部屋のミストサウナの感想聞くのを忘れたなぁ。
そして「RE SORT」を後にした。
【所感】
気になった点は以下。
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屋上サウナを使うときは水風呂を溜める為の時間を計算する必要あり
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「Blue」の部屋はトイレが個室ではない。カーテンのみ。ちょっと恥ずかしいかも。
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モバイルプロジェクタの投影場所がない。できれば壁吊りのスクリーンなどあれば・・・。
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屋上のちょっとした屋根。屋根がなくなっているのはなぜ?
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屋上のライトは、ちょっと明るすぎるかも。
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ドラム缶水風呂は新しいものがほしい。
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部屋着のサイズはいくつか準備してあればなお良い。女性には大きすぎる。
まぁ、上記は素人目線なので、参考程度に。
今回、地元の宿泊型のサウナ初体験。
リノベーションされた3室限定のホテルはおしゃれでとても良かった。
サウナ室もそれぞれ特徴があり、また水風呂、外気浴ともよい。
ぜひ、佐世保に宿泊でおいでの方は、一度体験されてみては。
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